私たちは毎日、服を着て暮らしています。
けれどその裏で、世界では年間およそ 9,200万トン の衣類が廃棄されていることをご存じでしょうか。
着なくなった服。
売れ残った在庫。
生産の過程で生まれる端材。
それらは「繊維廃棄物」として処理され、地球環境に深刻な負荷を与えています。
PANECO® は、この現実に正面から向き合い、繊維廃棄物を “都市をつくる新たな素材” へと変換する、革新的な技術と思想の両面から生まれたサーキュラーエコノミー・ブランド です。
「PANECO® board M」 は、これまでデザイン性を重視した意匠材として展開してきた
「PANECO® board S」 に続く、“第二世代モデル”です。
従来は表装材としての活用が中心でしたが、
「PANECO® board M」 は、建築や内装、家具などの基材としても活用できる、持続可能な次世代の建材です。
意匠性に加え、量産化・サイズ展開・コスト合理性・耐久性を高め、より広い分野での社会実装を見据えて開発されました。
PANECO® が目指すのは、単なる素材開発ではありません。「思想」としてのサーキュラーデザインを「社会実装」へと進化させること。繊維廃棄物を原料に、環境負荷を抑えつつ、美しさと機能性を両立させる。そのすべてのプロセスに、“循環する社会の仕組み”を組み込んでいます。
「PANECO® board M」 は、思想と技術の融合から生まれた次世代リサイクル建材のスタンダードです。
素材の可能性を拡張し、循環型社会の実現に向けて、「作る」「使う」「戻す」をつなぐ、新しいものづくりを提案します。
主な特長
「PANECO® board M」 は、量産化による社会実装を見据えて開発された、次世代の循環型建材です。
従来の意匠材としての枠を超え、建築・内装・家具など幅広い領域での多量の活用を可能にします。
□ 建材の量産製造設備を活用して製造
既存の建材生産ラインを活かし、安定した品質と生産効率を両立。多量の再資源化によるコスト最適化を実現しています。
□ 繊維廃棄物を主原料とした完全循環型素材
廃棄衣類や繊維端材などを原料とし、廃棄物を資源として再生利用。使用後も再粉砕・再成形が可能なサーキュラー素材です。
□ 木質チップとの複合化による高強度・高安定品質
繊維廃棄物(51%)と木質素材(49%)を融合させることで、剛性・寸法安定性・加工適性を高め、実用性の高い基材として機能します。
□ 大判サイズ展開で建築・内装・家具用途に幅広く対応
多様な用途・設計ニーズに応える大判サイズを展開し、建築や空間デザインから家具部材まで柔軟に対応可能です。
□ 仕上げ材・下地材を兼ねる複合用途設計
単一素材で仕上げと下地を両立できるため、施工工程を削減し、廃棄物や資源消費の低減に貢献します。
環境に配慮した社会実装型のリサイクル建材として、設計や製作の現場で扱いやすい実用的なサイズ展開を実現しています。
・3 × 6
・3 × 8
・4 × 6
・4 × 8
・厚さ 9~30mm
一緒に、社会を“再設計”しませんか?
PANECO® は、繊維廃棄物を新たな都市資源へと変える、循環型素材のプラットフォームです。
いま私たちは、この素材の可能性をより広く社会に届け、共に未来をつくる 共創パートナー および 販売代理店 を募集しています。
◎対象分野:PANECO®は、さまざまな分野のパートナーとともに、循環型社会の実現を目指しています。
□ 建築・設計・ゼネコン業界:公共施設・オフィス・商空間・教育施設など、建築・内装分野への導入
□ インテリア・家具業界:循環型プロダクトや家具素材としての採用・共同開発
□ 小売・流通業界:売り場空間・什器・店舗デザインなどへの展開
□ 行政・自治体:地域循環モデルの構築・導入支援
□ 販売代理店:PANECO®製品を提案・展開いただけるパートナー企業様
私たちは、単に「リサイクル素材」をつくっているわけではありません。捨てられるはずだった繊維から、未来の社会をデザインしているのです。
それは、素材を再生することにとどまらず、ものづくりの仕組みそのものを変える挑戦。
共に考え、共に形にし、共に循環させる。
PANECO® は、そんな志を分かち合うパートナーと出会いたいと願っています。
2025年11月19日(水)〜21日(金)に東京ビッグサイトで開催される「Japan Home & Building Show 2025」に出展します。
■ 展示会概要
展示会名:Japan Home & Building Show 2025
会期:2025年11月19日(水)〜21日(金)
会場:東京ビッグサイト 西展示棟
出展ブース:西1ホール・ブース番号 1-T20
展示製品:「新・PANECO®」(正式名称:PANECO® board M)
環境に配慮した社会実装型のリサイクル建材「PANECO® board M」が2025年『みらいのたね賞』を受賞。
「みらいのたね賞」は、ジャパンホームショー&ビルディングショーの出展者だけが選考対象となる公式アワードで、選考員の建築家に選ばれた、「優れた建築を生み出すことに貢献しうる優れた建材、設備、IT製品」に贈られる賞です。
「年間約9200万トン、大量廃棄の象徴とも言われる廃棄衣類。そのうち80%以上は焼却・埋立て処分され極めてリサイクル率は低く、2030年にその廃棄量は1.5億トンにも達すると予測される。本製品はアパレル関連の什器類をデザイン制作する会社の発案でMDFの生産、量産技術をもつメーカーが協働し、繊維専門の老舗商社がこれを建材、部材として流通させるという絶妙のコラボレーション。ディスプレイ什器の部材としてのみならず、内装仕上げ材、さらには下地材としての建築業界へのアピールは大きな倫理的共感へとつながるだろう。原料と製造過程の特性上、製品の表情はランダムでナチュラルな風合いなものとなり、これは建築的にはむしろ豊かで唯一無二の自然な表情を及ぼしてくれる。(大島芳彦)」