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古着リサイクルの方法と最適解の現在地|なぜ進まないのか、現実的な再資源化とは

2026/05/10

現在、世界では年間約9,200万トンの繊維廃棄物が発生しているとされています。

これは、
「毎秒、ゴミ収集車1台分の衣類が捨てられている」
とも表現される深刻な規模です。

 

世界の衣類・繊維廃棄物の現状

 

廃棄量

  • 現在:約9,200万トン/年
  • 2030年予測:約1億3,400万〜1億4,800万トン/年
  • 2050年予測:約1億9,500万トン/年

現在の循環状況

  • リユース・リサイクル:約20%
  • 焼却・埋立・その他:約80%
  • 服を再び服へ戻すリサイクル:1%未満

 

回収された衣類の多くは、

  • ウエス
  • 断熱材
  • 詰め物

などへ再利用されています。

これらは重要な再利用方法ですが、一方で、

「服を再び服へ戻すリサイクル」

は、世界全体でも1%未満に留まると指摘されています。

 

つまり現在の古着リサイクルは、

「回収」は進んでも、
「再び社会で使われ続ける循環設計」までは、まだ十分に実現できていないのが現状です。

その中で今、注目されているのが、古着を「新たな材料」として再資源化する方法です。

 

古着リサイクル PANECO

 

古着リサイクルは、なぜ進まないのか

 

古着リサイクルが難しい最大の理由は、衣類が「単一素材」ではないことにあります。

現在の衣類には、

  • 綿
  • ポリエステル
  • ナイロン
  • アクリル
  • ウール
  • ポリウレタン

など、複数の素材が混在しています。

例えば、綿とポリエステルが混ざった衣類などです。

さらに、

  • ボタン
  • ファスナー
  • プリント
  • 芯地
  • 接着加工
  • 縫製糸

なども含まれています。

つまり古着は、さまざまな素材が混ざり合った製品です。

そのため、衣類を再び繊維原料へ戻そうとすると、素材分別という大きな壁に直面します。

 

「服から服へ」の限界

 

古着リサイクルというと、

「服を再び服へ戻す」

ことが理想のように語られることがあります。

もちろん、繊維から再び繊維へ戻す技術は重要です。

今後、技術革新によって大きく進化する可能性もあります。

しかし現時点では、

  • 混紡繊維
  • 汚れ
  • 品質のばらつき
  • 回収後の選別
  • 再加工コスト
  • 安定供給

など、多くの課題があります。

 

つまり、あらゆる古着を、大量かつ安定的に、再び衣類へ戻せる段階には、まだ至っていません。

そのため現在、古着の再利用・再資源化では、

  • リユース
  • ウエス化
  • 反毛(繊維状に戻す処理)
  • フェルト化
  • ケミカルリサイクル
  • サーマルリサイクル(焼却時の熱利用)

など、複数の方法が併用されています。

しかし、その多くは用途が限定されていたり、衣類から衣類へ戻る循環には至っていないのが現実です。

 

古着リサイクル PANECO

 

世界で求められているのは「回収」ではなく「循環」

 

現在、ファッション産業では大量生産・大量消費・短寿命化が進行しており、衣類生産量は過去15年で約2倍に増加しています。

加えて、ファッション産業は、世界の温室効果ガス排出量の2〜8%を占める巨大産業でもあります。

つまり今、世界で求められているのは、単なる「古着回収」ではありません。

 

重要なのは、

「回収した後、どう再資源化し、どう社会で再び使うのか」

まで含めた設計です。

つまり、回収した古着を、

「何に再資源化し、どこで使うのか」

という出口設計です。

 

今、世界で求められているのは、

  • リユース
  • リサイクル
  • 再資源化
  • サーキュラーエコノミー
  • 廃棄を前提としない設計
  • 回収後の用途設計
  • 循環インフラ構築

への転換です。

 

古着を「捨てる」のではなく、「再び使う」へ

 

これまでの古着リサイクルは、

「回収して終わり」

になりやすい構造がありました。

しかし本来重要なのは、回収した古着を、再び社会の中で使い続けることです。

そのためには、

  • 何に再資源化するのか
  • どこで使うのか
  • どう循環させるのか

まで含めた設計が必要になります。

そこで今、注目されているのが、古着を「材料」として再資源化する考え方です。

 

古着を「ボード化」するという再資源化

 

古着を繊維資源として捉え、ボード状の材料へ再構築する。

これが、PANECO®が提案する、衣類へ戻すことが難しい古着に対する再資源化の考え方です。

 

PANECO®は、古着・ユニフォーム・作業服などの繊維廃棄物を、独自技術によって再資源化する繊維資源循環プラットフォームです。

粉砕した繊維材料を、接着剤または樹脂等と複合化し、成形することで、再び社会で使用できる材料へ再構築します。

再資源化された「PANECO® board S」は、

  • 建材
  • 内装材
  • 床材
  • 家具
  • 什器
  • プロダクト
  • ノベルティー

など、用途・仕様・必要性能に応じて幅広く活用されています。

 

古着リサイクル PANECO

 

古着リサイクル PANECO

PANECO® board S

 

フェルト系材料との違い

 

古着を活用した材料には、フェルト系材料もあります。

フェルト系材料は、

  • 吸音材
  • 緩衝材
  • 装飾材

などに適しています。

 

一方、「PANECO® board S」は、剛性を持つ板材として、建材・内装材・家具の基材や芯材として活用できる点に特徴があります。

つまりPANECO®は、古着を単なる柔らかい素材として再利用するのではなく、空間や製品を構成する材料として再構築する技術です。

 

なぜ、現実的な再資源化として成立しやすいのか

 

現時点で重要なのは、理想論だけではありません。

実際に社会の中で使い続けられることです。

 

PANECO®による古着再資源化には、次の特徴があります。

  • 素材分別の壁を回避しやすい
  • 混紡繊維にも対応しやすい
  • 衣類へ戻せない古着も活用できる
  • 建材・内装材・家具など、明確な用途設計がある
  • 社会実装とスケールアップを前提にできる

つまり、

「回収した古着を、再び社会で使える材料へ変える」

という出口を持っていることが大きな特徴です。

 

古着リサイクル PANECO

PANECO® board M

 

古着を、資源として終わらせない

 

古着は、役目を終えた瞬間に、価値がなくなるわけではありません。

適切に再資源化することで、再び社会の中で活用できます。

 

重要なのは、

「回収すること」ではなく、
「再び使われ続けること」です。

 

PANECO®は、古着を単なる廃棄物として処理するのではなく、空間や製品の材料として再構築し、再び社会へ戻す仕組みを目指しています。

 

古着リサイクル PANECO

 

「古着リサイクルプロジェクト」という選択肢

 

PANECO®では、古着・ユニフォーム・作業服などを、再資源化後の活用まで含めて設計する「古着リサイクルプロジェクト」を展開しています。

 

これは、単なる古着回収ではありません。

回収した古着を、どのように再資源化し、どこで再び活用するのか。
その出口まで設計する、循環設計型の取り組みです。

 

古着を、廃棄物として終わらせない。
再び社会で使われる資源へ変えていく。

それが、PANECO®が提案する古着の再資源化と資源循環です。

 

古着を単に手放すのではなく、再び自社の空間・什器・家具・プロダクトとして活用したい企業・団体の方は、ぜひご相談ください。

 

古着リサイクルプロジェクト

古着の再資源化(リサイクル・アップサイクル)・資源循環・サーキュラーエコノミー

https://www.uniform-recycling-project.com/used-clothing-recycling/


PANECO® | 繊維資源循環プラットフォーム

繊維の再資源化(リサイクル・アップサイクル)・資源循環・サーキュラーエコノミー

https://paneco.tokyo/

 

ご相談窓口

古着の資源循環のご相談

https://paneco.tokyo/contact/

 

 

古着リサイクル PANECO