不要になった服を、衣類回収ボックスへ入れる。
いま、多くの商業施設、スーパー、自治体、店舗などで、衣類回収ボックスを見かけるようになりました。
「捨てるより、回収に出した方がいい。」
「誰かに再利用してほしい。」
「リサイクルにつながってほしい。」
そう考えて、衣類回収ボックスを利用している人も多いはずです。
しかし、ここで一度考えたいことがあります。
衣類回収ボックスに入れた服は、その後、本当に循環しているのでしょうか?
実は、回収された衣類は、そのままリサイクルされているわけではありません。
回収された後、状態や素材によって選別され、それぞれ異なる用途や市場へ流通していきます。
つまり、衣類回収ボックスは、
「循環の入口」
ではあっても、
「循環の完了」
ではないのです。
衣類回収ボックスとは、不要になった衣類を回収するための仕組みです。
近年では、
など、さまざまな場所で設置されています。
回収対象となるものも幅広く、
など、多様化しています。
背景にあるのは、世界的な衣類廃棄問題です。
世界では、年間約9,200万トンもの繊維廃棄物が発生していると言われています。
そのため近年は、
「捨てる」
のではなく、
「回収して循環させる」
という考え方が広がっています。

衣類回収ボックスに入れた服は、そのままリサイクルされている。
そう思っている人も多いかもしれません。
しかし実際には、衣類回収ボックスを運営している事業者自身が、すべてをリサイクルしているとは限りません。
多くの場合、回収を担うのは、回収・選別・流通を行う事業者です。
回収された衣類は、その後、状態や素材によって選別され、それぞれの用途に応じた専門業者や市場へ流通していきます。
たとえば、
状態の良い衣類
→ 古着として国内外で再販売(リユース)
布として再利用できる衣類
→ 工場用ウエスなどの用途向けに販売
リサイクル可能な繊維
→ 反毛・フェルト・再生原料などの用途向けに、専門業者へ販売・流通
国内での活用が難しい衣類
→ 海外中古衣類市場向けに販売・輸出
再利用や再資源化が難しい衣類
→ エネルギー利用・焼却処理などを行う処理業者へ流通
という形です。
もちろん、この仕組み自体が悪いわけではありません。
実際に、リユース市場や中古衣類市場は、衣類循環の重要な役割を担っています。
しかし一方で、
「回収された衣類が、その後どうなったのか」
までは、一般消費者から見えにくいケースも少なくありません。
つまり、
「回収された」
ことと、
「持続可能に循環している」
ことは、必ずしも同じではないのです。

回収された衣類の多くは、海外中古衣類市場向けに販売・輸出されています。
輸出自体が悪いわけではありません。
実際に、中古衣類市場は、多くの国で重要な役割を担っています。
しかし近年、世界では「大量の衣類輸出」が新たな社会問題にもなっています。
特に問題視されているのが、先進国から輸出された大量の中古衣類の一部です。
ガーナやケニアなどでは、海外から輸入された古着の一部が販売される一方で、売れ残った衣類が廃棄され、海岸・河川・埋立地などへ流出している実態も報告されています。
つまり、
「海外へ輸出された」
ことと、
「持続可能に循環している」
ことも、必ずしも同じではありません。
さらに、海外へ販売・輸出された衣類が、その後どのように扱われたのかを、私たちが確認することは簡単ではありません。
だからこそ今、求められているのは、
「回収すること」
だけではなく、
「回収後に、どこで、何に変わり、どう循環しているのか」
まで考える視点です。
関連動画:
https://youtu.be/kK9y_RtYWhM?si=NNa6NmF3wtQ87Z_9(YouTube)
寄付が環境汚染に?! ファストファッションによる甚大な被害 (YouTube)

現在の衣類は、非常に複雑です。
綿100%のような単一素材だけではありません。
実際には、
など、多様な素材や加工が組み合わさっています。
さらに、
なども存在します。
そのため、衣類を素材ごとに分離してリサイクルすることは、簡単ではありません。
特に企業で使用された制服、ユニフォーム、作業服などは、再販売が難しいケースも多く、回収後の活用方法が重要になります。

もちろん、まだ着られる衣類はリユースされるべきです。
しかし、すべての衣類がリユースできるわけではありません。
問題となるのは、
といった再販売できない衣類です。
こうした衣類を、どう社会の中で再び活用するのか。
ここに、これからの衣類回収・衣類リサイクルの大きな課題があります。
個人の衣類回収だけでなく、企業や団体で発生する制服・ユニフォーム・作業服にも、同じ課題があります。

PANECO®︎が取り組んでいるのは、単なる衣類回収ではありません。
回収された衣類や繊維廃棄物が、
「どこで、何に変わり、どう社会で活用されるのか」
そこまで含めて設計することです。
PANECO®では、衣類や繊維廃棄物を回収・再資源化の流れに組み込み、役目を終えたユニフォーム、制服、作業服などを粉砕し、独自技術によってボード化しています。
再資源化された「PANECO® board」は、
などとして活用することができます。
たとえば、使用済みユニフォームを再資源化し、
などへ活用することも可能です。
つまり、衣類を「処分する」のではなく、空間や製品として再び社会へ戻していく。
それが、PANECO®の衣類リサイクルです。

これまで建築や家具では、森林から木材を調達し、木質ボードを製造することが一般的でした。
森林
↓
木材
↓
木質ボード
↓
建材・家具・内装材
一方、都市には大量の衣類があります。
古着。
ユニフォーム。
制服。
作業服。
カーテン。
布製品。
これらは、役目を終えたあと、廃棄や処理の対象になるものも少なくありません。
しかし見方を変えれば、都市の中に存在する大きな資源とも言えます。
PANECO®は、この考え方を「都市森林」と呼んでいます。
衣類
↓
繊維資源
↓
PANECO® board
↓
建材・家具・内装材・空間素材
衣類回収ボックスのその先には、こうした新しい資源循環の可能性があります。

PANECO®では、衣類や繊維廃棄物を、単なる廃棄物ではなく、再び社会で活用できる資源として循環させる取り組みを行っています。
衣類を、ただ処分するのではなく、価値ある素材として活かしたい。
企業の制服やユニフォームを、廃棄ではなく循環させたい。
回収した衣類を、建材・家具・空間・プロダクトとして再び活用したい。
そのような企業・団体・ブランドに向けて、PANECO®は、回収後まで設計された衣類リサイクルを提案しています。
衣類回収ボックスのその先には、まだ新しい可能性があります。
衣類の再資源化(リサイクル・アップサイクル)・資源循環・サーキュラーエコノミー
https://www.uniform-recycling-project.com/used-clothing-recycling/
衣類を特許技術でボード化した、環境に配慮したサステナブルなリサイクルボード
https://paneco.tokyo/products/board-s/
繊維の再資源化(リサイクル・アップサイクル)・資源循環・サーキュラーエコノミー
