私たちは、廃棄される衣類を再資源化し、建材へと生まれ変わらせる——
日本発の繊維資源循環プロジェクト「PANECO®」です。
「PANECO® board S」は、繊維の風合いや素材感をそのまま活かしたリサイクル建材として、建築設計や商業空間を中心に広く採用されてきました。
そして今、PANECO®は次なる挑戦へと歩みを進めています。
それは、「燃えない=不燃性能」という、新たな建材価値の実現です。
従来、衣類などの繊維から再生された素材は、環境にやさしく意匠性も高い一方で、火炎暴露に対する耐性が十分とはいえず、防火性能の確保が課題とされてきました。
いかにサステナブルであっても、公共施設や商業建築など防火基準の厳しい用途においては、「不燃建材」としての性能が求められる場面があります。
そこで私たちは、**環境配慮型リサイクル建材における「防火機能の付与」**という技術的ハードルに挑んでいます。
※ すでに「PANECO® board S」は床材としての防炎性能を有しています。
現在、PANECO®では「燃えないPANECO®」の実現に向けて、不燃ボードの開発を進行中です。
素材の特性を活かしながら不燃性を付与する、独自の技術開発を重ねており、すでに特許出願中です。
再生素材である繊維に、これまでにない耐火性能を備えさせることで、サステナブル建材の新たな基準を切り拓こうとしています。
現在開発中の不燃タイプ「PANECO® board S funen」は、正式リリースに向けた技術検証および制度対応を進めており、一般販売は今後の予定です。
すでに多くの企業・建築設計事務所より関心をいただいており、未来のスタンダード建材としての社会実装に向けて着実に歩みを進めています。
PANECO®が目指すのは、単なる“燃えにくい素材”ではありません。
私たちがつくろうとしているのは、循環可能かつ安全性を備えた都市素材のインフラです。
そのすべてを、衣類という日常的な廃棄物から生み出そうとしています。
ご興味のある企業様・設計者様・行政機関の皆さまへ。
PANECO®の不燃ボードは、まだ「製品」ではなく「構想と技術」の段階です。
しかし私たちは、この素材が未来の建築を支えるスタンダードになると確信しています。
ご相談・技術連携をご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。