2025年6月、フランス上院が「ファストファッション規制法案」を可決した。
環境負荷の高い超低価格衣料に対し、広告制限や環境課税、生産者責任の強化といった措置を講じる、画期的な法制度である。
この法案が意味するのは、もはや「大量生産・大量廃棄」の経済モデルが制度的に容認されなくなるということだ。
これからのファッションやものづくりには、“捨てられたあとの設計”=循環設計が必須となる。
そんな時代の要請に応える存在が、日本発のサーキュラーブランド「PANECO®」である。
PANECO®は、回収された衣類廃棄物を特許取得済みの技術でボード状に成形。
建材・内装材に再資源化し、空間・家具・什器・プロダクトなどに生まれ変わらせ展開することで、衣類を単なる“ゴミ”ではなく「建築・空間を構成する素材」へと再定義してきた。
しかし、PANECO®の可能性は「ボード化」にとどまらない。
再生素材の展開先(一例):
・板材(ボード)
・構造材(丸棒・角パイプ)
・日用品(ハンガー・トレー等)
・汎用ユニット(リサイクルブロック)
これにより、リサイクルの出口が限定されず、より広範な市場での循環を実現できる。
この「出口の多様性」が真のゼロウェイスト社会の鍵を握っている。
現在、多くのリサイクルプロセスが最終的に「サーマルリカバリー=焼却熱の再利用」に依存している。
しかし、PANECO®は違う。焼却を伴わない、完全なクローズドリサイクルループを構築している。
繊維廃棄物は素材へ。素材は製品へ。使用後は再度回収され、また素材として循環する。
クローズドリサイクルループとは、原料→製品→回収→再資源化が永続的に循環する仕組みであり、廃棄物ゼロを実現する構造である。
フランスの法案は、単なる規制ではなく、「循環を設計する企業」への明確なインセンティブでもある。
PANECO®は、以下の5点でその要請に応える:
・制度対応力:EPR、環境課税、LCA対応など制度トレンドに準拠
・素材革新力:多様な再生プロセスによる素材群の構築
・資源循環力:焼却を伴わない完全循環システム
・構想構築力:繊維の循環エコシステム全体を設計
・社会実装力:実空間・家具・製品への導入実績
制度と素材、そして出口。この五位一体の構造こそが、PANECO®を循環型社会の中核インフラとして次のフェーズへと導く。
廃棄されるものを素材に。焼却せず、繰り返し循環させる。
しかも、それが「美しく」存在できるデザインであること。
その思想と技術をもって、PANECO®は都市を構成する。
廃棄物から、空間へ。空間から、また資源へ。
その完全循環型デザインが、いま世界に必要とされている。
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▶︎ PANECO®公式サイト