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フランスがファストファッション規制へ。「PANECO®」が切り拓く、完全循環型の未来

2025/06/30

フランスがファッション業界に大きな一石を投じた。サステナブルな循環経済が国策となる今、日本発の「PANECO®」が示すゼロウェイストの未来とは——

France moves toward fast fashion regulations

背景:制度が変わる時代、循環設計が求められる

2025年6月、フランス上院が「ファストファッション規制法案」を可決した。

環境負荷の高い超低価格衣料に対し、広告制限や環境課税、生産者責任の強化といった措置を講じる、画期的な法制度である。

この法案が意味するのは、もはや「大量生産・大量廃棄」の経済モデルが制度的に容認されなくなるということだ。

これからのファッションやものづくりには、“捨てられたあとの設計”=循環設計が必須となる。

そんな時代の要請に応える存在が、日本発のサーキュラーブランド「PANECO®」である。

捨てられた衣類から、「都市の素材」へ

PANECO®は、回収された衣類廃棄物を特許取得済みの技術でボード状に成形。

建材・内装材に再資源化し、空間・家具・什器・プロダクトなどに生まれ変わらせ展開することで、衣類を単なる“ゴミ”ではなく「建築・空間を構成する素材」へと再定義してきた。

しかし、PANECO®の可能性は「ボード化」にとどまらない。

再生素材の展開先(一例):
 ・板材(ボード)
 ・構造材(丸棒・角パイプ)
 ・日用品(ハンガー・トレー等)
 ・汎用ユニット(リサイクルブロック)

これにより、リサイクルの出口が限定されず、より広範な市場での循環を実現できる。

この「出口の多様性」が真のゼロウェイスト社会の鍵を握っている。

サーマルリカバリーに頼らない。だからこそ、真のゼロウェイスト。

現在、多くのリサイクルプロセスが最終的に「サーマルリカバリー=焼却熱の再利用」に依存している。

しかし、PANECO®は違う。焼却を伴わない、完全なクローズドリサイクルループを構築している。

繊維廃棄物は素材へ。素材は製品へ。使用後は再度回収され、また素材として循環する。

クローズドリサイクルループとは、原料→製品→回収→再資源化が永続的に循環する仕組みであり、廃棄物ゼロを実現する構造である。

繊維 廃棄物 資源循環 サーキュラーエコノミー PANECO
※「繊維廃棄物の資源循環方法」特許出願中

制度+素材+循環+構想+実装:PANECO®の五本柱

フランスの法案は、単なる規制ではなく、「循環を設計する企業」への明確なインセンティブでもある。

PANECO®は、以下の5点でその要請に応える:
 ・制度対応力:EPR、環境課税、LCA対応など制度トレンドに準拠
 ・素材革新力:多様な再生プロセスによる素材群の構築
 ・資源循環力:焼却を伴わない完全循環システム
 ・構想構築力:繊維の循環エコシステム全体を設計
 ・社会実装力:実空間・家具・製品への導入実績

制度と素材、そして出口。この五位一体の構造こそが、PANECO®を循環型社会の中核インフラとして次のフェーズへと導く。

最後に:「再生」がスタンダードとなる時代へ

廃棄されるものを素材に。焼却せず、繰り返し循環させる。

しかも、それが「美しく」存在できるデザインであること。

その思想と技術をもって、PANECO®は都市を構成する。

廃棄物から、空間へ。空間から、また資源へ。

その完全循環型デザインが、いま世界に必要とされている。

関連リンク

▶︎ PANECO®公式サイト

▶︎ ファストファッション法案報道:AFPBB News

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