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サステナブル(Sustainable)からリジェネラティブ(Regenerative)へ

2021/12/25
PANECO リジェネラティブ Regenerative
リジェネラティブ Regenerative

なぜ今「リジェネラティブ」なのか

「リジェネラティブ(Regenerative)」とは新しい概念であり、明確な共通の定義はありません。リサイクルやアップサイクルと何が違うの? と聞かれると、線引きが難しい用語です。 日本語に訳すと、「再生」や「回生」。「あるステージで当初の役割を終えたものが、次のステージで再び何かの役に立つこと」という意味を含んでいます。

これまで掲げられてきた「サステナビリティ」は、「これ以上環境を悪くしないためにはどうすればよいか」という考えを前提にした概念です。地球への環境負荷をスローダウンさせますが、地球に「良い影響」を与えるわけではありません。

そこで、欧米では「サステナビリティを実現するだけでは不十分である」という考え方が出てくるようになりました。「どうすればもっと環境が良くなるのか」という考えに基づいた、ポジティブなアクションが求められているのです。それこそが、リジェネラティブな姿勢です。

2020年には、ウォルマートが「サステナビリティを超えて、リジェネラティブを実現する」と宣言しています。同社はリジェネラティブについて、「オペレーションを脱炭素化し、プロダクトチェーンにおける廃棄物をなくすことである」と定義しています。

ヨーロッパを中心に、廃棄物による環境への影響を最小限に、つまり、企業が「循環型」のビジネスを築き上げることが重要になっているのです。

※ 参考文献 : Forbes JAPAN

繊維リサイクルボード「PANECO」
リジェネラティブ Regenerative

脱炭素社会と循環型社会の構築を

ウォルマートが宣言するリジェネラティブ(Regenerative)「オペレーションを脱炭素化し、プロダクトチェーンにおける廃棄物をなくす」という内容は本質的で、「脱炭素社会の構築」と「循環型社会の構築」を両輪として環境問題に取り組む必要があります。

「循環型社会の構築」は「拡大生産者責任※」の考えのもと「企業の社会的責任」になっています。

※ 「拡大生産者責任」(EPR: Extended Producer Responsibility)とは、製造者に製品 に関わるすべてのライフサイクルに対する責任、取り分け製品の引取・リサイクル・最終処分の段階に対する責任を課すことにより、製品によって生じる総合的な環境負荷の低減 を目指す環境保全における戦略。