環境に配慮した社会実装型のリサイクル建材「PANECO® board M」が2025年『みらいのたね賞』を受賞しました。


年間約9200万トン、大量廃棄の象徴とも言われる廃棄衣類。そのうち80%以上は焼却・埋立て処分され極めてリサイクル率は低く、2030年にその廃棄量は1.5億トンにも達すると予測される。本製品はアパレル関連の什器類をデザイン制作する会社の発案でMDFの生産、量産技術をもつメーカーが協働し、繊維専門の老舗商社がこれを建材、部材として流通させるという絶妙のコラボレーション。ディスプレイ什器の部材としてのみならず、内装仕上げ材、さらには下地材としての建築業界へのアピールは大きな倫理的共感へとつながるだろう。原料と製造過程の特性上、製品の表情はランダムでナチュラルな風合いなものとなり、これは建築的にはむしろ豊かで唯一無二の自然な表情を及ぼしてくれる。(大島芳彦)
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「みらいのたね賞」は、ジャパンホームショー&ビルディングショーの出展者だけが選考対象となる公式アワードで、選考員の建築家に選ばれた、「優れた建築を生み出すことに貢献しうる優れた建材、設備、IT製品」に贈られる賞です。
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⼀般社団法人日本能率協会(JMA、会長:中村正己)は、住宅・建築関連専門展示会「Japan Home Show & Building Show」の公式アワードである「みらいのたね賞」の受賞製品として、「みらいのたね賞」11製品と「ゲスト選考賞」1製品を決定しました。受賞製品は、2025年11月19日(水)から21日(金)まで東京ビッグサイトで開催する「Japan Home Show & Building Show 2025」(以下、本展)の各受賞企業ブースに展示されます。
「みらいのたね賞」は、建築分野の第一線で活躍する選考員が、本展の出展製品を対象に、毎年設定するテーマに基づき、優れた建材・設備製品を選出しています。
今年は「共感力」をテーマに、選考メンバーの山代 悟氏、山本 想太郎氏に加え、ゲスト選考員として大島 芳彦氏(ブルースタジオ 建築家・クリエイティブディレクター 武蔵野美術大学建築学科 客員教授)の3名による審査を行い、本展出展製品300製品の中から決定しました。
本展開催期間中、会場内では選考員によるトークセッション・表彰式(11月21日)、選考員とともに受賞企業のブースをめぐる「みらいのたね賞ツアー」(11月19~21日)を開催します。詳細は、公式サイト(https://www.jma.or.jp/homeshow/tokyo)をご覧ください。
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「PANECO® board M」 は、これまでデザイン性を重視した意匠材として展開してきた
「PANECO® board S」 に続く、“第二世代モデル”です。
従来は表装材としての活用が中心でしたが、
「PANECO® board M」 は、建築や内装、家具などの基材としても活用できる、持続可能な次世代の建材です。
意匠性に加え、量産化・サイズ展開・コスト合理性・耐久性を高め、より広い分野での社会実装を見据えて開発されました。
PANECO® が目指すのは、単なる素材開発ではありません。「思想」としてのサーキュラーデザインを「社会実装」へと進化させること。繊維廃棄物を原料に、環境負荷を抑えつつ、美しさと機能性を両立させる。そのすべてのプロセスに、“循環する社会の仕組み”を組み込んでいます。
「PANECO® board M」 は、思想と技術の融合から生まれた次世代リサイクル建材のスタンダードです。
素材の可能性を拡張し、循環型社会の実現に向けて、「作る」「使う」「戻す」をつなぐ、新しいものづくりを提案します。
https://paneco.tokyo/paneco-m/