繊維リサイクルのPANECOは、アジア圏で廃棄予定のプレコンシューマの衣類や生産時に発生する繊維端材等を回収し、パネルに再資源化するための繊維資源循環システム「PANE Loop」準備室を開設します。
循環型繊維リサイクルボード「PANECO bord V」の量産化と社会実装を目指す繊維リサイクルの「PANECO」は、プレコンシューマのファッションロスを資源として回収し、パネルに再資源化するための繊維資源循環システム「PANE Loop」の準備室を開設し、アジア圏で回収~再生~活用まで一貫したマテリアルリサイクルによるファッションロスの資源循環システムの構築を目指します。「PANE Loop」はグローバルで持続可能なファッション産業の未来を築くための新たな一歩です。
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これからも増え続けるファッションロス
世界で年間約1億トンと推測されるファッションロス。そのうち約70%は廃棄処分されていると推測されています。
昨今のサスティナブルファッションの潮流の中で、ファッションロスも減少へと向かうと考えられがちですが、2030年には約1.5億トンにまで増加すると推測されています。
ファッションロスをPANECOがPanelに再資源化
繊維リサイクルの「PANECO」は、廃棄衣類繊維を原料とする循環型繊維リサイクルボード「PANECO board」の量産化バージョンの「PANECO bord V」の社会実装を目指しています。
「PANECO bord V」を木質繊維板や合板に代わる新素材として活用することは、森林保全の貢献にもつながります。
「PANECO bord V」は、大量に廃棄処分されているファッションロスの削減と森林保全に大きく貢献できる革新的な製品です。
「PANECO board」
「PANECO bord V」量産試験
「PANE Loop」のコンセプトは ~ みんなで集めて みんなで使う ~
プレコンシューマのファッションロスを資源として回収
「PANE Loop」は、廃棄予定のプレコンシューマの衣類や生産時に発生する繊維端材等の繊維廃棄物を資源として回収し、「PANECO bord V」の原料としてパネルに再資源化するための新たな繊維資源循環システムです。
アジア圏で新たな繊維資源循環システムを構築
日本は世界第3位の衣類輸入国で衣類の輸入浸透率は98.5%です。その輸入先の90%はアジアの国々からです。
「PANE Loop」は、アジアをひとつの経済圏として日本以外のアジア地域からも再生可能な資源を回収し、アジア圏での新たな繊維資源循環システムの構築を目指します。
「PANE Loop」の4つのプロセス
国連貿易開発会議(UNCTAD)はファッション産業が石油産業に次ぐ世界第2位の環境汚染産業であるとしています。
大量のファッションロスの削減は、持続可能なファッション産業の構築に向けての課題です。
ファッションは人々の心や生活を豊かにし、人々の生活にとって欠くことのできないものです。そのような素晴らしいファッションを次の世代に伝えるために、今、持続可能なファッション産業への転換が求められています。
「PANE Loop」は、グローバルで持続可能なファッション産業の未来を築くために新たな⼀歩を踏み出します。
「PANE Loop」準備室