
店舗やオフィスの内装、家具や什器に、環境に配慮した建材を使いたい。デザインや素材の質感にもこだわりたい。
そんな空間づくりで検討したいのが、エコマテリアルです。
エコマテリアルとは、必要な機能や性能を備えながら、人や環境への配慮を追求した材料のこと。再生資源を使った素材をはじめ、省資源や長寿命化に配慮した材料など、さまざまな選択肢があります。
建材として採用する際には、環境配慮の根拠に加え、意匠性、使用場所に必要な性能、施工や維持管理まで確認することが大切です。
この記事では、エコマテリアルの種類と建材選びのポイントを解説し、廃棄衣類から生まれるリサイクルボード「PANECO® board S」と、リサイクル床材「PANECO® S floor」の特徴・導入事例を紹介します。
エコマテリアルは、自然素材やリサイクル素材だけを指す言葉ではありません。
国立環境研究所の解説では、リサイクルできる材料、有害物質に配慮した材料、少ないエネルギーで製造できる材料、少量で高い性能を発揮する材料などが挙げられています。材料の環境配慮を考える際には、原料調達から製造、使用、廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体を見ることが重要です。
建材選びでも、次の視点が役立ちます。
・何からつくられているか:原料の由来や再生資源の活用
・どのように使えるか:用途に必要な性能、耐久性、維持管理
・使い終えた後にどう扱えるか:再使用、回収、再資源化の条件
「環境に配慮した素材」という説明を、具体的な情報で確かめることが、納得できる材料選びにつながります。
エコマテリアルを建材として比較するときは、材料ごとの環境配慮の特徴を整理すると選びやすくなります。
以下は、建材選びのための分類例です。一つの製品が、複数の特徴を持つ場合もあります。

例えば、「廃棄資源を内装に活用したい」「自社のユニフォームを再資源化したい」という目的なら、繊維由来のリサイクル建材が検討対象になります。
原料の種類、再生材の含有率、製造方法、第三者認証など、製品について公開されている情報を確認しましょう。
認証がある場合は、どの製品・仕様が対象なのかまで確認すると、採用理由を正確に説明できます。
床や家具など、目に触れる場所に使う材料は、実物で確認することをおすすめします。
再生素材では、原料の違いが色味や表情に現れることがあります。照明や周囲の素材と組み合わせ、個体差も含めて設計意図に合うかを確かめましょう。
内装用のボードと床仕上材では、求められる性能や仕上げが異なります。
家具なら加工や固定方法、床なら歩行・清掃への対応など、使う場所を前提に検討してください。防炎・不燃などの性能についても、対象仕様と適用範囲を確認することが必要です。
採用時には、材料費に加工・施工費を加えた費用を確認します。使用中の清掃、補修、交換方法も検討しておくと、導入後の運用まで見通せます。
必要数量、納期、施工条件は、計画の早い段階で相談しましょう。
再資源化を検討できる材料でも、使用後の状態や、接着剤・塗装・他の部材との組み合わせによって扱いが変わる場合があります。
回収や再資源化を計画に含める場合は、導入前に条件を確認しておくことが大切です。
PANECO® board Sは、衣類やユニフォームなどの繊維廃棄物を、独自技術によってボードへ再資源化した建材・内装材です。
天然繊維、化学繊維、混紡繊維を活用し、内装や家具などの素材として使用できます。エコマーク認定商品であり、グッドデザイン賞も受賞しています。
PANECO® board Sには、混ざり合う繊維の色や質感が表面に現れます。一枚ごとに異なる表情と、素材感のあるマットな質感が特徴です。
素材を選ぶ理由を、環境配慮とデザインの両方から考えられます。
例えば、受付カウンターや家具に取り入れ、その素材の由来を紹介する使い方。人が近くで見る場所なら、繊維の粒子や質感が会話のきっかけにもなります。
「役目を終えた衣類から生まれた素材を使っている」という背景を、空間のデザインと結び付けられることが、PANECO®の魅力です。
PANECO® board Sは、木質ボードに近い加工性を持つ一方、色味・質感の個体差や、素材固有の特性があります。採用前にサンプルと製品ページの注意事項を確認し、加工・仕上げ方法を検討してください。
内装や家具に、繊維由来の意匠を取り入れたい方へ。
→ PANECO® board Sの種類・仕様・購入情報を見る

PANECO® S floorは、PANECO® board Sを基材に採用した環境配慮型リサイクル床材です。
表面に特殊樹脂コーティングを施し、床材としての耐久性、表面保護性、清掃性に配慮しています。エコマーク認定を取得しているのは、基材のPANECO® board Sです。
店舗やオフィスの床は、利用者が日常的に接する場所です。
そこに繊維由来のリサイクル床材を取り入れ、素材の背景を紹介することで、環境への取り組みを身近なものとして伝えられます。
来訪者への説明、店舗内の案内、社内への発信など、採用した素材とコミュニケーションを組み合わせることもできます。
PANECO® S floorには、標準仕様に加え、企業や団体のユニフォーム・制服・作業服などを活用して製作する「PANECO® S floor Original」があります。
自社で使われたユニフォームを、自社の店舗やオフィスで使う床材へ。
そのつながりによって、床材に企業固有のストーリーを持たせられます。社員が着ていた作業服やスタッフの制服が、新しい空間の一部になる。原料の由来を具体的に説明できることは、取り組みを伝えるうえでの強みです。
ユニフォームの更新や店舗・オフィスの改装を計画している場合は、回収予定の原料と導入計画を併せて相談してください。
リサイクル床材の採用や、自社ユニフォームの活用を検討している方へ。
→ PANECO® S floorの製品詳細・サンプル相談を見る

「Real×Tech LAWSON 高輪ゲートウェイシティ店」では、PANECO® S floorが床材に採用されています。原料には、ローソンの廃棄ユニフォームが活用されています。
店舗で働く人が着ていたユニフォームを、店舗空間で使う素材へつなげた事例です。

戸田建設の本社ビル「TODA BUILDING」では、オフィスエリア4フロア、約4,000㎡にPANECO® S floorが採用されています。原料には、同社の作業服を含む約10トンの廃棄衣類が活用されています。
エコマテリアルを、社員が日常的に使うオフィスへ取り入れた事例です。
両事例は、廃棄衣類の再資源化と、建材としての利用を具体的につないでいます。
内装・家具用の素材を探しているのか、床仕上材を探しているのかによって、検討する製品が異なります。

各製品の用途と仕様は、公式製品ページで確認できます。
相談時には、使用場所、必要数量または面積、導入予定時期を伝えると、具体的な検討を進めやすくなります。
エコマテリアルは、材料の機能と人・環境への配慮を含む広い考え方です。再生原料を使ったリサイクル素材は、その選択肢の一つに位置付けられます。
使用場所と目的を決めましょう。「内装に再生素材を取り入れたい」「床材を選びたい」「自社ユニフォームを活用したい」など、目的を整理すると、必要な製品情報や確認事項が明確になります。
PANECO® board Sは、内装や家具などに使用する繊維リサイクルボードです。PANECO® S floorは、そのボードを基材にして表面に特殊樹脂コーティングを施した床材です。床への採用を検討する場合は、PANECO® S floorの仕様を確認してください。
PANECO® S floor Originalの製作条件は、プロジェクトによって異なります。回収予定のユニフォームの種類・量と、導入予定の床面積・時期を伝え、製作可否を確認してください。
エコマテリアル建材を選ぶ際は、環境への配慮、デザイン、必要な性能を、使う場所に合わせて検討することが大切です。
PANECO®は、役目を終えた衣類を、内装・家具の素材や床材として活用する選択肢を提案しています。
繊維の色と質感を楽しむ空間づくりに。
自社のユニフォームを、新しい空間へつなぐ取り組みに。
まずは製品情報と実物の質感から、計画に合う使い方をご検討ください。